現在休学を考えている方は、色んな不安を抱えていると思います。
私は、いま大学4年生を1年間休学しています。今月でフィリピン生活10カ月目に突入しました。
休学を決意したのは、大学3年生の時にある国際系のプロジェクトに参加したことがきっかけです。
当時は就活前ということもあり、周りに流されるままインターンを探していましたが、
「バイトの接客は好きだけど、仕事となるとあまりピンとこない…。私ってどんな仕事が合ってるのかな…。国際協力にも興味ある…あ~、全然自分のしたいことがわからない!!」
と、モヤモヤしながら過ごしていました。今思い返してみると、考えているようで何も考えていなかったようにも思います笑
そんな時、ゼミの教授からプロジェクトの参加を勧められました。
プロジェクトの主な活動内容は、カンボジアで貧困の女性を支援している会社のコンサルティングをすることでした。今まで挑戦したことのない分野でしたし、実際にカンボジアを訪れて、2週間ほど現場で活動できるところが良いなと思い参加しました。
プロジェクト中、私は話し合いに付いていくのが精一杯で、発言もできなく、自信がなかったため、自分のアイデアを言うことさえ怖かったです。
このとき、私が今までどれだけ挑戦することから逃げてきたか、どうして自分がワクワクすることを大学3年間で探さなかったのか、たくさんの気づきと後悔が生まれました。
このきっかけから、
「環境をガラリと変えて新しいことに挑戦したい!」
「自分の長所と短所、楽しいと思えることを見つけたい!」
という思いが強くなり、休学することを決意しました。
ただ、休学を決意したとしても、自分に自信がないことに変わりはなかったので、不安な日々が続きました。
「就活までに自分のしたいことが見つかるのかな」
「休学中はどんなことをするのが自分にとって良いのだろう」
まっ!なんとかなるでしょ!と自分に言い聞かせつつ、正解が分からない不安を毎日抱えていました。わたしのネガティブさ、臆病さが本領発揮していました笑
しかし、フィリピンに来てから9か月、悩みつつも自分の興味のあること、長所や短所が何となく分かってきました。何より、フィリピンで経験したことが将来の自分につながると今では確信しています。
だから休学ってすごくいいよ!と言いたいのではなく、本記事を書こうと思い立った理由は2つあります。
1、休学を考えている人で、昔の私のように不安を抱えている人たちの力になりたい
2、休学をする前「心配する両親に安心してもらうにはどうすればいいのか」「安全面」など、休学前に女性が直面しやすい問題についてもっと知りたかった
そこで今回は、3人の休学者から以下の5点を伺いました。
①休学までの経緯
②休学期間のスケジュール
③休学前に困ったこと、悩んだこと
④解決策
⑤休学中に気を付けた方がいいこと
体験談に共感していただいたり、この記事が悩みを抱えている人の問題解決のヒントになれば、とても嬉しいです。
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1人目 金愛月さん 語学留学×海外インターン
開始月:4月
期間:1年
やったこと:語学留学、海外インターン
①休学までの経緯
私は大学3年生の秋に休学を決意しました。理由は国際協力という分野により深く関わりたかったからです。
私は大学1年生の頃にカンボジアでボランティアプログラムに参加しました。それを機に貧困問題への関心を持ち、他のボランティアプログラムに参加したりボランティアサークルの代表を務めたりしました。
ですが、私がボランティアに参加することは貧困問題の解決に本当に繋がっているのだろうかという疑問を持ちました。
そして、貧困問題を解決するためのビジネスという分野に関心が沸き、休学してソーシャルビジネスに関わろうと思いました。
②休学期間のスケジュール
自分がインターンシップでやりたいことが増えたので、当初は12月の上旬に帰国する予定でしたが1月末まで延長しました。
エントリーしたい会社も定まっていた、かつインターンシップでの業績が就活につながると思い、1月末まで滞在することを決めました。
③休学をするにあたって困ったこと、悩んだこと
休学に対する周りの認識の違いに悩みました。私の休学に対して賛成の意見もありましたが、
「就活をすることが嫌だから休学するんじゃないの?」
「1年間休学してインターンシップをしたところでメリットあるの?」
など否定の意見もありました。
特に両親は「休学すると就活時に不利になってしまうのではないか」と心配していました。
④解決策
周りの否定的な意見をきちんと聞くことが解決策だと思います。周りの否定的な意見に対して自分の意見をまとめることで、自分の休学する1年に対する目的や意義を深めることができたと思います。
そして、現在インターンをしている会社のスタッフの方々に、私のやりたいこととインターンの内容が本当に合っているのかを明確にするために丁寧に対応して頂き、目的に合ったインターン先を見つけられました。
また、私が所属していた学生団体の先輩や、休学した人を知り合いに紹介してもらい、合わせて3人の休学経験者に相談しました。
相談した結果、休学する目標、休学中にできたことを明確に分かっていれば、就活はむしろ有利になるという結論にいたり、両親も最終的には納得してくれました
⑤休学中に困ったこと、気を付けた方がいいこと
4年生で休学する場合、就活の情報収集には気をつけた方がいいと思います。
休学中に希望していた企業の選考が終わっていたということもあり得ると思います。
休学する前から企業説明会やインターンシップに参加したり、OB・OG訪問などしておくと良いと思います。
2人目 猪熊みずきさん 語学留学×海外ボランティア×旅行
開始月:4月
期間:1年
やったこと:語学留学、海外ボランティア、旅行
①休学までの経緯
就活を始めるにあたり、自分が本当にしたいこと、学生のうちにしておきたいことって何だろうと考えていたのが、ちょうど社会福祉士の実習の時期でした。
自分は本当に福祉に進みたいのかという葛藤、今やりたいこと(日本から出て、海外で外国人として身を置くことでどんな変化が自分にあるのか知りたい、英語力を上げたい)があったので、それをやるには今しかないという思いが募っていきました。
そんな時、実習先の方にも助言をいただき、母の後押しがあったため、休学を決めました。
英語力を上げたいと思った理由は、インドに1週間ボランティアとして滞在した際、コミュニケーション手段が英語だったので、とにかく英語が必要だと思ったのと、国際協力関係の就職募集要項を見ると必ずと言っていいほど語学力を求められるためです。
②休学期間のスケジュール
③休学をするにあたって困ったこと、悩んだこと
まさか自分が休学を考えるなど思っていなかったため、大学の友達と最後の1年を過ごせないことが心残りでした。
また、就活や休学中にかかる費用も心配でした。海外ということもあり、安全面、特にテロを気にしていました。
また、本当に1年も休学する価値があるのか、1年の休学に対する目的が明確にできなかったです。
④解決策
1人休学をした友人がいたので、その子に相談をしました。他には、休学失敗談・成功談のブログなどを片っ端から読みました。
また、私は楽しいこと(自分がやりたいこと、こうなりたいなと思うこと)を想像すると、休学前に不安でモヤモヤしていても、気持ちが軽くなりました。
自分の考えをまとめたり、両親の不安をなるべく失くすために両親ときちんと話し合いをすると良いと思います。私は「何をしたいのか」「お金」「休学」「復学手続きのこと」「安全面(テロ等)」についてよく話し合いました。
就活に関してですが、今は就活以外の道(ワーホリをする、インドへ行ってヨガをする、日本のホテル・旅館で働く等)を見つけたので不安はないです。
海外で暮らしてみたことにより、リクルートスーツを着て、説明会に行って、という日本での就活が合わないことに気づきました。自分が好きなこと、自分にとってしっくりくる道を選ぶことに意味があると思いました。
もちろん周りの意見も重要ですが、やっぱり一番は自分に何があっているのかを知ることが大切だと思います。休学中に、自分が何を好きなのか問い続けたり、様々な出会いから、就活への道は開けると思います。
⑤休学中に困ったこと、気を付けたほうがいいこと
海外で休学する場合、日本より安全な国はほとんどないと考えて、普段から警戒心を忘れないことが大切です。
実際に、知り合いは強盗に襲われ、精神的、身体的にもダメージを負ってしまいました。私自身も自転車の盗難にあいました。もし、地元の人から「夜は出歩かない方がいい」「あそこは危ないから行かない方がいい」と言われたら、しっかりと言われたことを守るのが良いと思います。
アイルランドでは語学学校に通っていましたが、学生寮がなく、自分で家を探さなくてはいけませんでした。どの家も家賃が高く、家を見つけるのに時間がかかり、ホームレスになるのではと不安な時期もありました。
そのため、休学中はちゃんとお金の計算をして計画的に使う方が、より安全で楽しい休学生活になると思います。
3人目 水田夏実さん ビジネス留学×海外インターン
開始月:10月
期間:1年
やったこと:ビジネス留学、海外インターン
①休学までの経緯
大学で部活しかしてこなかったので、いざ就活を目前とした時に、自分がどんな仕事をしたいのか、将来どうなりたいのかが見えませんでした。そこで、ゆっくり自分と向き合う時間を作ろうと思い、休学を決めました。
両親はすごく私の気持ちを理解してくれて、休学したい理由をしっかりと説明したら、反対することなく応援してくれました。
②休学期間のスケジュール
就職前に自分がしたいことをはっきりさせたくて、ビジネスの仕組みなどを学んで、どんな仕事があるのか見てみたいと思ったため、ニューヨークでビジネス留学をしました。
その後、フィリピンでインターンをしようと決めたのは、フィリピンで貧困問題に取り組む活動をしてみたいと思っていたからです。
1度フィリピンへ旅行で訪れた時、観光客に高額請求してくるタクシーのおじさん、私のバックからものを盗ろうとする子どもに出会い、貧困を目の当たりにしました。その時、私はおじさんや子どもについて全く知らないのに、その行動だけでフィリピンが嫌いになりかけました。
でも、おじさんがお金を騙し取ろうとするのも、子どもがものを盗るのも理由があると気づいたんです。本当はしたくないことを、生きるためにしなくてはいけない、その原因が貧困だと分かり、貧困問題に取り組む活動に興味を持ちました。
また、自分がアメリカで学んだこと(マーケティングなど)を、フィリピンで活かすことができればいいなと思いました。
帰国は就活の時期も踏まえて、年内に戻ることにしました。企業研究などは場所関係なくできますが、説明会などは日本じゃないと行けないので、2018年からは日本で就活しようと思いました。
③休学をするにあたって困ったこと、悩んだこと
休学することで周りより遅れてしまうってことに不安というか、自分のした選択が正しかったのかと思うことがありました。
周りの同期は社会人になって親にお金を入れてたりして、でも自分は海外に行って親に心配をかけて、みたいな部分で、いいのかなって考えたりしました。
もちろん就活に対する不安はありましたが、休学中の生活を通して自分のしたいことを見つけないと、就活には踏み込めないと思っていたので、休学することによって新たに不安が出てくるということはあまりなかったです。
④解決策
気持ちの持ちようなんですけど、みんなから遅れてまで休学してるからこそ、もっともっと色んなこと吸収して帰ろうっていうモチベーションに繋げました。
休学して、その分たくさん学べたら、自分の人生にとって絶対にプラスだと自分に言い聞かせました。
⑤休学中に困ったこと、気を付けた方がいいこと
やはり休学期間中のスケジュールをしっかりと決めておくことが大切だと思います。1年とか、最初は長いって思っていても、意外と一瞬で過ぎてしまうので、休学中の過ごし方を最初に具体的ではなくても決めておくべきです。
休学に関する体験談がもっと読みたい人は、私たち休学経験者がまとめた「失敗しない休学完全マニュアル」を参考にしてみてください。
まとめ
3人の体験談をご紹介しましたが、いかがだったでしょうか?
休学前の不安や心配事は尽きないですが、そんな時は休学経験者、OB・OGの方、両親、友人、いろんな人に相談することが大切だと思います。
何より相談したり不安を人に話すことで気持ちが軽くなりますよね。
自分で自分自身を勇気づける、信じることも前向きになれる秘けつではないでしょうか。
「休学に関する記事をもっと読みたい!」
という方は、ぜひこちらもチェックしてみてください(^^)
最後まで読んでいただきありがとうございました!
ではまた!




