「なんとなく入った方がよさそう。でも、本当に?」
「てか、海外保険に入ったら何がどうなるの?」
「色々ありすぎて選べない!」
これらのお悩みを全て解消することをこの記事の目的としています。
この記事を読んだ10分後、方向性が分かりすっきりしているはずです。
その後、検討時間30分程度で、あなたが海外保険についてとるべき行動が明確になるでしょう。
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1. そもそも海外保険に加入すべきか?
まず前提として、海外旅行保険は必ずしも加入しなくて良いものです。
例えば、海外保険に加入していないから入国を拒否される、なんてことはありません。
※ただし、語学学校によっては加入を必須としている場合もあります。ご留学予定の学校にご確認ください。
滞在期間によって費用が異なってくるものの、海外保険は決して安くありません。
30日で安くて約6,000円~、90日で約15,000円~、1年ともなると約10万円以上かかってきます。
そもそも費用を抑えられることが魅力として、フィリピン留学を選んだ方も多いと思います。
なんとなくで海外保険選びをしてしまうと、思わぬ損を招くこととなります。
そうならないためにも、「海外保険に入るならどれにするか?」ではなく、「自分は海外保険に入った方が良いか?」からスタートさせるのが良いでしょう。
では、どのようにして考えをまとめれば良いのでしょうか。
それは「自分が海外保険に入るとしたら、何を目的とするか」を検討することです。
つまり、「どういったリスクを補償するために海外保険に入るのか」です。
2. 海外旅行保険は「目的」で決める
海外旅行保険は、大きく分けて以下4つの補償を受けることができるサービスです。
疾病・傷害治療 | 病気やケガをした際、その治療費を補償してくれます。 |
携行品損害 | 携行品(持ち物)を盗まれたり壊されたりした場合、その金額を補償してくれます。 |
賠償責任 | 誤って他人の身体や物を傷つけてしまった場合、その賠償金を補償してくれます。 |
死亡・後遺障害 | 死亡したり、後遺障害を負った場合に補償してくれます。 |
そしてこの内、フィリピン留学において関連性の高い補償は、「疾病・傷害治療」「携行品損害」の2つでしょう。
以下、一緒に検討していきましょう。
2-1. 「疾病・傷害治療」はあなたに必要か?
結論からお伝えすると、
・海外で生活するのが初めての人
・身体が比較的弱い人
・羽目を外すことが多い人(アクティブな人)
は、加入した方が無難でしょう。
海外に限らず、慣れないことをする時、人はストレスを受けますので当然免疫力が下がります。
普段、丈夫な方でも思わぬ事態にならないとも限りません。
また、新しい環境、新しい仲間、そして徐々に英語を話せるようになっていく自分。
皆で旅行に行くこともあるでしょうし、飲み会も普段より盛り上がることもあるでしょう。
そんな時に無茶をしがちな人も、思わぬ結果に繋がらないとも限りません。
では、実際どれくらいの人が体調を崩すのか、また保険の適用が必要な通院や入院せざるを得ない状況になるのでしょうか。
例えば、私が経営する語学学校では、100人いれば10人は風邪や下痢などで体調を崩されます。
この場合は、学校に置いてある薬がありますし、わざわざ病院に通院、入院する必要はありませんから、補償を受ける必要もありません。
ただし、100人中5人は入院する必要のある疾病にかかる可能性があると思います。
実際に先日、デング熱で1週間ほど入院された方もいらっしゃいました。
この方は海外保険に加入していたため、治療費は補償されたようです。
全体の確率で見ると5%ですが、上述のように「初めての海外生活」「身体が弱い」「アクティブ」である人に絞るとその割合は高まると考えられます。
従って、上記条件にあてはまる方は海外保険に加入した方がベターであると言えます。
[補足] フィリピンの医療費目安
また、「保険に入っていないとして、治療費はどれくらいかかるの?」といった疑問も浮かんでくるかと思います。
当然ですが、海外では日本の医療保険が適用されないため、どの治療費も日本で受けるよりも高くなります。
そこで、フィリピンの医療費目安をまとめたものがありましたので、ご紹介します。
あくまでも目安ですが、検討材料としてご参考になるかと思います。
参照・参考:価格.com フィリピン(マニラ)の医療費
2-2.「携行品損害」はあなたに必要か?
写真提供:Designed by Freepik
結論から言うと、「うっかり屋さん」は携行品損害の補償を目的として海外保険に加入した方が無難でしょう。
ちなみに私はうっかり屋さんです。
留学生活ではないですが、iPhoneを2回盗難にあい、2回とも携行品損害で補償金を受け取った経験があります。
(私は後述するクレジットカード付帯の海外保険にて補償を受けました。)
他には、皆でとある洞窟へ観光に行った生徒さんが、アクティビティ中に携帯を水に落としてしまいました。
(このケースだと説明の仕方次第では本人の過失となり、補償を受けられないこともあるかとは思いますが…)
従って、あなたがうっかり屋さんであれば加入した方が良いでしょう。
2-3. 結果、あなたに海外保険は必要?必要ない?
今まで見てきた条件に当てはまらない方は、熟考の結果加入しないことも選択肢としてあって良いでしょう。
ただし、自分で決めたことですので、全て自己責任となります。
しっかり検討した上で決断しましょう。
また、「条件に当てはまるし海外保険に加入した方がよさそう。でも、お金がほんとにない…」といった方もいらっしゃるかと思います。
そういった方は、以下の章にてご紹介する「無料で加入出来る海外保険付クレジットカード」について検討してから最終判断すると良いでしょう。
3. 費用と補償金額で海外保険を選ぶ
海外保険に加入すべきか、答えは見えてきましたでしょうか。
もしあなたが、海外保険に加入すると決めたとします。
あとは補償金額と費用を判断軸として、海外保険を選ぶだけです。
ちなみに、どの海外保険を選んだとしても、「疾病・傷害治療」「携行品損害」の2つは必ず補償内容に含まれていますので、ご安心ください。
海外保険への加入方法は大きく分けて2つあります。
・海外保険付きのクレジットカードを所持する
・保険会社の海外保険に加入する
順に解説します。
3-1. 海外旅行保険付きクレジットカード
海外旅行保険付きクレジットカードとは、その言葉通り、「所持しているだけで無料で海外保険に加入出来る」夢のようなクレジットカードのことです。
追加料金がかかることもありません。
実は、海外保険が付いているクレジットカードは今や珍しくなく、もしかすると現在所持しているクレジットカードにも付いているかもしれません。
有名どころで言うと、
・エポスカード
・楽天カード
・三菱UFJニコス VIASOカード
などにも付帯しています。
ですので、保険会社の海外保険を検討する前に、
・所持しているクレジットカードが海外保険付帯か確認する
・付帯でなければ、付帯のクレジットカードの新規発行を検討する
という手順を行うのが良いでしょう。
ただし、無料で加入出来るメリットだらけのように思える海外保険付クレジットカードですが2点だけ注意点があります。
ひとつ目は、疾病・傷害治療の補償金額が100~200万円と、保険会社の海外保険と比較して少額であることです。
逆に、携行品損害は20~100万円と十分な額かと思います。
参照・参考:海外旅行保険付きクレジットカードの補償金額一覧
ふたつ目は、保険適用期間が90日までしかないカードがほとんどであることです。
ですので、
・疾病・傷害治療を主な加入目的と考えている方
・91日以上留学する方
は、海外旅行保険に加入することを検討した方が良いでしょう。
なお、海外保険付きクレジットカードは以下の価格.comなどで調べると便利です。
参照・参考:価格.com 海外旅行保険付きクレジットカード
オススメを挙げるとすれば、海外ATMから現金を引き出せる機能もついており、かつ発行手続きが簡単な楽天カードでしょうか。
ご自身の目的に合ったカードを探してみてください。
3-2. 留学期間別おすすめ海外保険
クレジットカードに付帯した海外保険では補償金額に不安がある場合、またはクレジットカードの発行に抵抗がある場合、保険会社の海外保険を検討しましょう。
渡航期間によって、保険会社ごとに費用が大きく異なりますので、おすすめをご紹介します。
※執筆時点でのおすすめです。費用が変更されることもありますので、実際のサイトでご確認ください。
▼留学期間:7~21日(1~3週間)エイチ・エス損害保険「スマートネッとU」
※渡航目的は「観光」を選択
▼留学期間:30~90日(4~12週間)損保ジャパン興亜「新・海外旅行保険【off!(オフ)】」
※渡航目的は「観光」を選択
▼留学期間:91~180日(13~24週間)AIU海外旅行保険
※渡航目的は「観光」を選択
▼留学期間:181~365日(25週間~1年)ジェイアイ傷害火災保険「t@biho」
※渡航目的は「留学」を選択
[補足]「渡航目的」の選び方
※特に気にならない方は読み飛ばしてください。
海外旅行保険を申し込む際、渡航目的を選ぶケースがほとんどです。
選択肢は「観光」「留学」「ワーキングホリデー」「商用」「駐在」などがあります。
この時、「留学」を選びたくなる、あるいは選ばなくてはならないようにも思えますよね。
ですが、それぞれの渡航目的に合わせた補償内容となっているだけで、実は特に決まりはありません。
また、注意したい点が、ここで言う「留学」は主に欧米留学を差してることです。
欧米留学では、学校寮ではなくアパートで住むことになるケースが多く、そのトラブルやリスクに応じた補償内容が組まれており、「観光」より割高です。
フィリピン留学では「観光」の補償内容で十分かと考えられますので、まずは「観光」を選んで検討しましょう。
ただし、「観光」で選んだ場合、31日までなど短い期間しか選べないことが多いです。一方「留学」ですと、半年や1年でもカバー出来ます。
まとめると、まずは「観光」を選び、
1.自分の留学期間が収まる場合そのまま手続きを進める
2.自分の留学期間が収まらない場合、「留学」を選んで手続きを進める
で良いと考えられます。
参照・参考:海外旅行保険と海外留学保険、ワーホリ保険は違うの?
4. まとめ
いかがだったでしょうか。
繰り返しになりますが、「海外保険に加入すべき」という前提から始めるのではなく、「そもそも海外保険に入るべきか」から始めることがコツです。
「海外保険に加入すべきか」
「加入するならどれに加入するか」
この2点がこの記事を読んで明確になっていれば、とてもうれしく思います。
「海外保険に入らない」という選択もアリですが、全て自己責任です。
しっかりと検討して悔いのないフィリピン留学にしましょう。
おまけ:留学準備に役立つ記事まとめ
その他にも、留学準備に役立つ記事を書いています。
お力になれれば幸いです。
フィリピン留学におけるビザについて心配ごとがある方はこちら。
トップ画像提供者:加来涼太[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row full_width=”stretch_row” css=”.vc_custom_1570605801145{padding-top: 50px !important;padding-right: 30px !important;padding-bottom: 40px !important;padding-left: 30px !important;background-color: #eeeeee !important;}”][vc_column][vc_column_text] [vc_row css=”.vc_custom_1568183371258{margin-top: 30px !important;margin-bottom: 30px !important;}”][vc_column][vc_raw_html]JTNDY2VudGVyJTNFJTNDaDglM0UlRTMlODMlOTUlRTMlODIlQTMlRTMlODMlQUElRTMlODMlOTQlRTMlODMlQjMlRTclOTUlOTklRTUlQUQlQTYlRTMlODElQUIlRTklOTYlQTIlRTMlODElOTclRTMlODElQTYlRTMlODElOEElRTYlODIlQTklRTMlODElQkYlRTMlODElQTclRTMlODElOTklRTMlODElOEIlM0YlM0MlMkZoOCUzRSUzQyUyRmNlbnRlciUzRQ==[/vc_raw_html][vc_column_text]


