「欧米は費用が高いからフィリピンで半年の留学を考えている。」
「でもフィリピン留学半年も行って、十分な効果が得られるのか不安…。」
「てかそもそも半年って長すぎない?本当に大丈夫?」
フィリピン長期留学を考えているあなたは、このような悩みを抱えているではないでしょうか?
こんな悩みを解決するために、フィリピン留学を半年するメリット・デメリットから、実際の半年留学の効果まで、経験者とまとめたのでぜひ参考にしてみてください。
フィリピン留学を半年するメリットとデメリット
まず語学学校を運営している僕の観点から、フィリピン留学を半年するメリットとデメリットをここではまとめていこうと思います。
フィリピン留学を半年するメリット3つ
1.スピーキングとリスニングに特化して英語力が伸びる
1クラスの人数 | 1人が話す時間 | |
欧米留学 | 5~10人 | 3~5分 |
フィリピン留学 | 1~3人 | 20~25分 |
※1クラス50分の場合
英会話力を特に伸ばしたいと考えている人にとって、フィリピンでの長期留学はおすすめです。
欧米のグループ型の授業に比べると、フィリピンではマンツーマンで授業が進むので、1人あたりの英会話している時間が長くなります。
対面であなた1人に質問が飛んでくるので、集中してリスニングしないといけないし、英語で回答し続けないといけません。
このような授業を半年繰り返していれば、嫌でもスピーキングやリスニングは伸びると言えるでしょう。
2,親しみやすいフィリピン人教師
フィリピン人教師は国民性もあり、基本的にフレンドリーで親しみやすいです。
教師対生徒という関係ではなく、友達同士という感覚で授業に臨めるので、授業でわからないことがあれば気軽に質問できます。
半年間ほぼ毎日授業を受けることになると考えると、このような気軽な人間関係の中で留学できる環境は英語学習的にも精神衛生的にも重要だと言えます。
3.費用対効果が欧米留学に比べ圧倒的に高い
フィリピン留学半年 | 欧米留学半年 |
100〜130万円 | 180〜300万円 |
※中価格帯の学校の場合(自身調べ)
欧米と比べても2分の1〜3分の1くらいの価格で留学でき、適切な学校選びができれば圧倒的に費用対効果がよいです。
中には80万円くらいで半年留学できる学校もありますが、効果が出るかどうかに関しては不安が残ります。
格安の学校を選ぶことはいいのですが、事前に卒業生の口コミを把握した上で学校を選ぶようにしましょう。
フィリピン留学を半年するデメリット3つ
次にフィリピン留学を半年する上で起きてしまう代表的なデメリットを3つ紹介したいと思います。
1,日本人生徒の誘惑
ビーチや繁華街がたくさんあるフィリピンで留学を半年もしていると、周りの日本人からの誘惑に負けてしまうことがあるかもしれません。
例えば、英語を話すことに疲れて、他の日本人の生徒と頻繁に群れたり、遊びにいったりする生徒をよく見かけます。
本記事を読んでいるあなたは英語学習に本気だと思います。遊びに来ているだけの生徒とは極力関わらないのがベストです。
冷たく感じるかもしれませんが、遊びに来ているだけの生徒とは距離を置き、本気で留学している人と基本的には関わるようにしましょう。
2.学校が自分に合わなかったら大金をドブに捨てることになる
半年申し込みをして、途中で退学すると、支払った留学費用をドブに捨てることになりかねません。
したがって、フィリピンで半年留学を検討している場合は最初の2~3ヶ月だけを申し込んで、それ以降は延長で契約していくことをお勧めします。
例:
3ヶ月申し込み→3ヶ月延長(合計半年)
学習効果を最大化するために、学校との適性を見極めながら半年留学するようにしてください。
3.半年もマンツーマン授業を受けるのは疲れる
マンツーマンで英会話力が上がることを先ほどメリットとして挙げました。
しかし、人によっては長期間対面で授業を受けていると疲弊してしまう可能性があります。
たとえば、「日本人相手でも1対1で長時間人と話すのが苦手」という極度の人見知りの人は半年のフィリピン留学は向かないかもしれません。
もちろんフィリピン人教師はフレンドリーですが、長期間留学となると検討すべき項目だと言えます。
また、自分に合わない先生がいたら我慢せず、すぐに語学学校スタッフに変えてもらうよう依頼しましょう。
フィリピン留学を半年した経験者が語る実際の効果
次に、フィリピン留学に半年行っていた経験者に、実際どれくらいの効果があったのかインタビューさせてもらいました。
今回ご協力いただいたのは以下の2人です。
まさきさん(23歳)
・留学当時:社会人
・留学先:PALETTE SCHOOL
・半年フィリピン留学の決定理由:
漠然と海外で生活したいと思っていたけど、まったく英語ができなかったので、費用対効果のいいと噂のフィリピンで長期留学しようと思いました。
ゆうすけさん(22歳)
・留学当時:学生
・留学先:PALETTE SCHOOL
・半年フィリピン留学の決定理由:
留学は最低でも3ヶ月は行かないと話せるようにならないと語学学校のエージェントに聞いて、逆にその最低ラインの倍の期間行ったらもっと出来るようになるのかなと思って半年決めました。
フィリピン留学半年行く前の英語力はどれくらいでしたか?
まさきさん
YesとNoと名前しか言えないレベルでした(笑)
ゆうすけさん
会話面でいうと、ほぼ先生の言っていることは分からず、たまに知っている単語が出てきた時だけ聞き取れるという感じでした。
話す事ももちろん出来なかったので、辞書を使いながら何とか意思疎通を図っていました。
フィリピン留学半年行った効果はどれくらいありましたか?
まさきさん
TOEICスコア:留学前300点→留学後740点
毎日のマンツーマン授業のおかげで、日常会話では問題なく話せるようになりました。
また留学後、語学学校でカスタマーサポートのインターンシップをしたのですが、先生との予定調整やメールのやりとりは難なくできるようになっていました。
おそらく英語漬けにして、リスニングが上がったことが支障無く働けた理由だと思います。
ただ、現地のVISAや行政とのなどのやりとりなど、複雑な業務で英語を使うことは難しく感じることは何度かありました。
超初心者からフィリピン留学を半年することで、日常会話や簡単な英語での業務には困らないレベルにはなりますが、ビジネスで英語をがっつり使って働くレベルにまではいくことは難しいと思います。
ゆうすけさん
TOEICスコア:留学前220点→留学後665点
リスニングに関しては毎日英語で1対1で話し続けるので、先生の言っている事が大体理解出来るようになりました。
ただ先生以外の人と話している時に理解できる割合はおそらく6〜9割で、話す相手によって大きく変動してしまいます。
とはいうもののTOEICに関しては全体として445点もアップしたので、確実にリスニングは伸びたと言えます。
また、スピーキングに関しても大きく成長したと思います。最初は単語だけで会話をするレベルだったのですが、留学後は文章を作って無理なく会話出来るようにまでなりました。
なぜそんなに英語力が伸びましたか?
まさきさん
英語力が伸びた要因として2つ考えられます。
1つ目は学んだ単語や文をその日のうちに使うと意識して過ごした事です。授業外でどれだけ予習と復習をするかがもろに留学の効果に影響すると思います。
2つ目は、ひたすら自分が話し続けないといけない状況に追い込まれるという環境です。マンツーマンでは先生と1対1なので、自分が話さないと会話が持ちません。
そういう厳しい環境に身を置けたことが英語を伸ばせた要因だと思います。
ゆうすけさん
授業時間外に単語や文法をインプットし、それをすぐ授業でアウトプットできる環境があることが、1番の理由だと思います。
会話面においてボキャブラリーが少ないと、いちいち辞書で調べてからじゃないと返答出来ないので、会話のリズムがとても遅くなってしまいます。
したがって授業外の時間に宿題だけでなく、単語・文法の復習・音読なども行い、それらを授業でどんどんアウトプットできるようにサイクルを回すようにした方がいいです。
ずっと授業をこなすだけでは英語は伸びなかったと思います。
半年のフィリピン留学中モチベーションはどうやって維持していましたか?
まさきさん
英語を学ぶ目的意識がしっかりしている周りの生徒さん達に刺激を受けたのと、自分の世界を広げるために海外に住みたいと思っていた事で日々頑張れました。
どのような生徒さんが来ているのかを事前に口コミなどで把握するのと、目的やゴールを設定することが大事だと思います。
ゆうすけさん
留学後に英語を用いた仕事につきたいと考えていたので、とりあえず帰るまでに最低TOEIC600点取れるようになると決めていました。それが1番モチベーションになりました。
英語を使って何がしたいのか?という目的意識と、具体的な数値目標や課題があるとモチベーションを維持しやすいと思います。
ただ、それを決めていてもやる気が無くなって、しんどくなってしまうこともありました。そんな時は思いっきり開き直って勉強はやめて遊んでリフレッシュしたこともありました。
また、現地人の知り合いや友達が出来ると、この人達ともっと話したい!という気持ちが英語を勉強するモチベーションになります。なので日本人以外がいる環境で留学するのがおすすめです。
半年もフィリピン留学して大丈夫?検討中の人にメッセージ
まさきさん
半年間同じ場所での英語漬けの勉強はしんどいし、飽きてくるときもあります。
しかし、総じて振り返ると、フィリピンの先生との関わりの中から考え方や視野も広がるし、自分がやりたいことや、やらなくてはならないことも明確になりました。
僕の場合、TOEIC300点からオーストラリアでワーホリできるまでにはなりました。行って後悔はしないと思うし、英語ができると自分の人生の選択肢が広がります。
半年間、頑張って挑戦してみてください!
ゆうすけさん
半年間は想像よりもあっという間に過ぎてしまいます。遊ぶ時間と勉強時間をハッキリ区別して有意義な半年間にしないとダラダラと終わってしまします。
長い間いてもあまり英語が伸びずに帰ってしまった人も何人か目にしました。
僕のオススメは、1日のノルマを設定してそれをやり切るまで寝ないようにする事です。勉強量が確保されたら結果が出るのは時間次第だと思います。
半年のフィリピン留学の効果を最大にする方法まとめ
最後に、ここまで書いてきた内容からフィリピン留学の効果を最大化する方法をまとめようと思います。
効果を最大化させる方法
・学校選びに失敗しないために、事前に学校の口コミを調べる。
・勉強する時間を奪われないために、遊び感覚で来ている日本人の生徒とは距離を置く。
・学校との適性を見極めるために半年の申し込みをせず、最初は2~3ヶ月で申し込む。
・自分に合わない先生がいたら遠慮せずに学校に申し出る。
・授業で会話がスムーズにできるように、授業時間外に単語や文法などの基礎勉強をする。また授業外で学んだ内容を授業で使う意識を持つ。
・勉強に疲れた時は息抜きで遊びに行ってもいい。ただ遊びすぎは注意。
フィリピン留学は人によっておすすめ期間が違う!
ここまで半年の効果をまとめてきましたが、人によっておすすめ期間が異なります。
以下、留学期間として選択されるケースが多い、1ヶ月と3ヶ月の効果に関する記事もぜひ参考にしてください。
自分に合った期間を適切に見極めるために、上記のような体験記事をたくさん読んでみてください。
以上、フィリピン留学半年の効果でした。