TOEICのリスニングもリーディングも時間がなくて「塗り絵」で終わってしまう…。
TOEIC受験者の9割以上が抱える悩みではないでしょうか。
※「塗り絵」とは「時間が足りなくて最後の1分で闇雲にマークシートを塗りつぶす作業」のことです。
僕自身もTOEICのタイムマネジメントを学ぶまでは、時間が足りず、毎回「塗り絵」のせいで憂うつになっていました。
「できるだけ塗り絵をせずに最後まで解き終えたい」
「塗り絵するにしても解答率をUPさせたい」
本記事では上記の悩みを徹底的に解決します。
ほとんどの人が知らないタイムマネジメントの方法から、塗り絵した場合の精度の上げ方まで紹介いたします。最初TOEIC300点代だった僕でも910点を取得したテクニックなので、初心者の方も安心して取り組んで下さいね。
本記事を読んで実践するだけで、少なくとも平均100〜200点くらいスコアアップすると思います!(ちなみに私はタイムマネジメントをきっちり始めて810から910と100点スコアアップしました!)
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1、 TOEICで塗り絵しないための方法
他のブログ記事では、リーディングパートの解き方をわかりやすく紹介している記事は多数ありますが、本記事ではリスニングパートに関してもどのように解いていくべきかを伝授していきたいと思います。
1、リスニングパートで塗り絵を回避するタイムマネジメント
ここでは、特に時間が足りなくなるPART3とPART4の進め方について解説していきたいと思います。
新形式では、PART3は2人以上の話者による会話文(39問)、PART4はラジオや航空機アナウンスなどの説明文(30問)となっており、特にPART3の問題数が多くなっています。
したがって、ここで高得点を取れることがリスニングでハイスコアを取る鍵になってきます。
PART3と4で時間が足りるようにする方法は以下の2つです。
1、質問と選択肢を先読みしよう!
PART3と4では、全体の内容を聞かれる質問と特定の部分を聞かれる質問の2つに分かれます。
・全体の内容を聞かれる質問
What problem do the speakers have? (話者たちが抱えている問題は何ですか?)
といったように全体を理解していないと解けない問題。
・特定の部分を聞かれる質問
What are the speakers probably going to do next?(話者たちはおそらく次に何をしますか?
)といったように特定の行動や言動について聞かれる問題。
特に2つ目の「特定の部分を聞かれる質問」の場合、先に質問の内容を理解しておかないと、聞き逃す確率が上がり、回答率が下がります。
したがって、質問のWhat are the speakers probably going to do next?を先に頭にいれてからリスニングに入りましょう。問題がスタートした時にその部分に集中しながらでリスニングをすることができます。
また時間があれば、選択肢も見ておくと事前に問題のストーリーを理解できるので、回答率をかなり上げることができます。
例えば、以下のような設問の場合。
設問 What are the speakers probably going to do next?
A. They are going to discuss the matter with their boss.
B. They are going home
C. They are going to make a proposal.
D. They are going to conduct a research.
選択肢に目を通して内容を理解します。
A. ボスに話すのか
B. 家に帰るのか
C. 企画書を作るのか
D. 調査をするのか
と次のアクションのいずれかが答えになることが、事前に分かった上で臨めることになり、回答率が飛躍的に上がります。
では、どのように質問と選択肢を先読みをしたらいいのでしょうか?
ポイントは「マークせずに軽く線を引く」ことです。
普通にマークするのにかかる時間が3秒だとすると、軽く線を引くのは0.5秒くらい。差し引き2.5秒を次の問題の先読みに使えます。
PART3・4で合計69問ありますので、69×2.5=172.5秒(3分くらい)を先読みに使える計算になります。
この時間を使ってどんどん次の問題を先読みしていきましょう。塗りつぶすのはリスニングパートが終わってからで大丈夫です。
2、わからない問題は迷わず捨てよう!
選択肢に「うーん…どれだろう」と悩んでしまっている間に、次の問題が始まっているケースってよくありますよね。そうなると連鎖して後の全ての回答が塗り絵になってしまいかねません。
そこで、5秒以上考えてもわからない問題は飛ばすことをオススメします。
3問全部わかならくても仕方ありません。適当にマークして次の大問の質問と回答を先読みしましょう。
「先読みできなかったら問題は解けない」それくらいの覚悟で先読みをしていって下さいね。
リスニングのタイムマネジメントを一言でまとめると、「質問と選択肢の先読みを最優先する!」これでリスニングパートは塗り絵せずに済みます。[/vc_column_text][vc_column_text]
2、リーディングパートで塗り絵を回避するタイムマネジメント
次に受験者の9割は時間が足りなくなるリーディングパートのタイムマネジメントについて解説していきたいと思います。
1、PART5はタイムマネジメントの重要パート!
大体いつも時間が足りなくなるのはPART7の長文読解ですよね。つまり、時間が足りなくなるのを回避するためにはPART7にいかに時間を残せるかが鍵になってきます。
そこでPART5の短文穴埋め問題を高速で解いてPART7に時間をたっぷり残すことをオススメします。
ではどうやってPART5を高速で解くかというと、2つの方法があります。
1つ目は「品詞問題を5秒で解く」事です。
まず選択肢を確認して品詞の問題かどうかを確認します。
*品詞の問題:空欄に当てはめる単語の形(動詞・形容詞・副詞・名詞など)を問われる問題。
次に空欄の前後を確認して、どの品詞が入るかを導きだします。
品詞の問題は以上のプロセスで、5秒で解いてください。なので、どの問題も解き始める前に必ず品詞の問題であるかどうかを確認してください。
なお品詞がイマイチわからない人のためにも、重要な形容詞と副詞の用法だけまとめておきます。
・形容詞:名詞を修飾する。
例
a popular singer(有名な歌手)
→ 名詞singerを修飾
・副詞:名詞以外を修飾する
the most popular singer(最も有名な歌手)
→ 形容詞popularを修飾
I often go to the river. (私はその川によく行く)
– 動詞goを修飾
形容詞と副詞の用法が理解できていれば、品詞問題は基本的にバッチリです。
それ以外は現在進行形や不定詞、現在完了形などがよく出て来ます。わからない人は文法書に戻って練習してみましょう。
次に、PART5を高速で解く2つ目の方法は「語彙問題は選択肢を見て、知ってる単語が2つだけだったら飛ばす」です。
例えば、選択肢に以下のような難易度の高いものが並んでいて、そのうち2つしか知らない場合飛ばして下さい。
A. authentic(本物の)
B. illustrious(懐かしい)
C. unprecedented(かつてない)
D. monotonous(単調な)
語彙問題は単純に語彙力が見られているだけなので、知らなかった場合ずっと考えても正答は導き出せません。
したがって、選択肢のうち2つしか分からなかったら、適当にマークして次の問題に進んでください。
ちなみに3つ知っている場合は、知らない選択肢が答えだった場合でも、消去法で導き出せるので回答しても大丈夫です。
[/vc_column_text][vc_column_text]2、PART6はコスパ悪いから最後に解こう!
PART6は時間がかかる割に問題数も少なくコスパが悪いです。とういうのもPART5のように空欄周辺だけを読んで解けるパートではなく、回答率をあげようと思うと全文読まないといけないパートだからです。
PART5の品詞問題のように解ける部分もありますが、基本的にズボラするとこうなります。
「空欄周辺だけを読む」
↓
「全体の内容が理解できていないから解けない」
↓
「また読み返す」
↓
「大幅に時間を失う」
という風になってしまい、PART7に時間が足りなくなってしまします。
なので、僕個人としてはPART6は最後の落ち着いている時にじっくり解くことをオススメしています。
3、PART7はマルチパッセージから解こう!
PART7では、SP(シングルパッセージ)の問題29問とMP(マルチパッセージ)の問題25問に分かれます。
※SPとは1つの文章(手紙や広告文など)に対して設問が複数ついている問題形式で、MPとは2、3の文章に設問が複数ついている問題です。
MPでは文章量に対してSPよりも設問数が多いので、こちらを先に解いたほうがお得です。(各大問の問題数→ MP: 5問、SP:2~4問)
したがって、できるだけ最後塗り絵を減らしたいという人にはMPから解くことをオススメします。
4、オススメ!リーディングパートのタイムマネジメント例
75分のリーディングパート。必ず事前にタイムマネジメント表を作成して臨みましょう。
僕の場合はこのようなタイムマネジメントで臨んでいます。上から解く順番に書いてます。
PART5 | 10分 |
PART7 MP | 30分 |
PART7 SP | 25分 |
PART6 | 10分 |
リーディングに苦手意識が強いので、PART5にかける時間を極端に短くして、PART7に時間をたっぷり割いています。 もちろんPART7攻略のために速読力を鍛えていくことも重要ですが、短期で成果が欲しい人はこのような時間配分にしてみるといいと思います。
このようなタイムマネジメント表を作れたら、新公式問題集1冊買って、試験前に3回分は練習するようにしてみて下さい。[/vc_column_text][vc_column_text]
2、TOEICでどうしても塗り絵しないといけない時の裏技
「今までの自分の回答で一番少ない選択肢を重点的にマークする」
これはどうしても時間が足りなくて、塗り絵しないといけない時の裏技です。
TOEICの回答配分はABCD均等にほぼ分けられているという事実を応用したものです。
ただあなたの回答率が高いことが前提なので、自信がある時だけ適用してみて下さい。
これはあくまでも裏技なので、高得点をねらっている人は塗り絵する回数をできるだけ減らす方向に努力は持っていってほしいです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?TOEICで大幅にスコアアップをする人はタイムマネジメントを必ずやっています。
塗り絵する問題数をできるだけ減らして、高得点を目指しましょう!
本番でいきなりこのタイムマネジメントを使うのではなく、受験前に必ず新公式問題集を買って、3回は模試でタイムマネジメントを経験してくださいね。
そうすることで感覚的にタイムマネジメントができるようになっていると思います。