こんにちは、フィリピン留学PALETTE SCHOOLの山下です。
フィリピン留学・セブ島留学という言葉を聞いたことがない人は、もうほとんどいないと思います。
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短期間でもスピーキングが伸びる!
このような良い情報しか、インターネット上では知ることができず、
「フィリピン留学にはなんか落とし穴があって失敗しそう!」
と、思ってしまうのはごく自然なことです。
とくに知人・友人にフィリピン留学経験者がいないと、
リアルな情報がわからず不安になってしまいますよね。
この記事では、語学学校のスタッフとして、200人以上のフィリピン留学者を見てきた経験から、すべてのリアルを詰め込んで説明していきます。
フィリピン留学における失敗パターンをカテゴリ別に分け、失敗しないための方法もあわせて解説します。
もっとも多いパターンから順に、
英語学習での失敗、語学学校選びでの失敗、現地生活での失敗
について詳しく説明するので、ご自身の不安に感じている点と最後のまとめを確認してみてください。
この記事によって、今後フィリピン留学で失敗する人がいなくなれば嬉しいです。
関連記事:本当にあったフィリピン留学の失敗談12選【無駄に終わって後悔したくない人必読】
そもそもフィリピン留学の失敗とは?
失敗 といっても、どうゆう状況を指すのか明確なイメージを持っている人はあまり多くないでしょう。
失敗というのは、人によってそれぞれ定義がちがうからです。
同じ英語力を獲得して、同じ経験をしても、
失敗と捉える人もいれば、成功と捉える人もいます。
期待値と現実にギャップがあった時に人間は失敗と感じるため、「失敗かどうか」はもともと期待値にも左右されます。
なので、この記事で定義する 失敗 とは、
期待していた通りのフィリピン留学ができなかったケース
を幅広く指すこととします。
では、そのような残念な結果に陥ってしまうパターンと予防方法をさっそく見ていきましょう!
1. フィリピン留学の英語学習における失敗
まずは英語学習に関する失敗です。
英語学習は、フィリピン留学に対して全員が期待するもの。
フィリピン留学での英語学習に関して思いもよらぬ結果になってしまった場合、もっとも失敗と感じることが多いです。
英語学習での失敗に関しては、時期別に2パターンの失敗があります。
渡航前の勉強
「留学に行けば自動的に英語を喋れるようになる!」
と思っている人に多いのがこの失敗です。
このように考えているため、留学前の英語学習をしない人がほとんどです。
しかし実際は、フィリピン留学しただけでは英語を話せるようにはなりません。
基本的にフィリピン留学は、マンツーマンでのスピーキングにとって最高の機会です。つまり、アウトプット(実践的な練習)をする場なのです。
しかし、事前学習による基礎的なインプットがないと、アウトプットするものが何もない状態になり、フィリピン留学という環境を活かしきれなくなってしまいます。
野球を見たことない人が、いきなり球場に行き、バットを渡されて突然試合に出されるというようなものです。
もちろん実践をまじえて学ぶことはできますが、球場で学ぶ必要のないこと(バットの握り方や基本的なルール)を事前に学んでいた場合と比べると、いきなりの実践は非効率だとわかると思います。
つまり事前の勉強をせず、基礎が固まっていない状態でもフィリピン留学をすることはできますが、留学期間を最大限活用するためには事前学習が必須ということです。
そのことを知らずに日本を飛び出してしまうと、目標に対してのモチベーションが続かず、フィリピン留学が失敗に終わってしまいます。
予防方法
「でも事前学習って何をやっていいかわからない。。」
という方は、とにかく文法と単語を毎日30分だけでも勉強してみましょう!
基礎文法がわかっていないと、スピーキングも上達しません。
また、せっかくのアウトプット機会であるマンツーマンレッスン中に、日本でもできる文法学習をすることは非効率です。
ちなみに、私たちの語学学校でオススメしている文法学習の参考書はこの2つです。
スピーキングの基礎を作るために効果的なので、ぜひ留学前に使ってみてください。
単語に関しては、留学前に完全に覚える必要はありません。
「あ〜なんかこの単語見たことあるな」という程度の単語をどんどん増やしていきましょう。
事前にボキャブラリーを増やすことで、フィリピン留学中にそれらの単語が脳に定着しやすくなります。
単語学習については「じっくり単語勉強法がダメな理由」という記事もぜひご参考ください。
フィリピン留学中はアウトプットに集中できるよう、事前に文法・単語を日本で終わらせて失敗を防ぎましょう!
留学前は学校やお仕事で忙しいと思いますが、留学にかけた貴重なお金や時間を最大化させるため頑張ってみてください!
留学中の勉強
200人以上のフィリピンで留学する日本人・韓国人を現地で見てきた経験からわかったのは、シャイな人と完璧主義な人が失敗しやすいということです。
シャイな人は、授業の中と外の両方で損をしてしまいます。
授業内では、教師と1対1のマンツーマンクラスであっても、自分の要望を伝えることができないからです。
「もう少し私の発音にアドバイスして欲しいな〜」
と心の中で思っていても実際に言えないと、知らない間に自分自身のニーズとは異なる授業スタイルになってしまうのです。
またずっとシャイでいてしまうと、授業外でも地元のフィリピン人や他の外国人と交流する機会もほとんど持てません。
これは実際、非常にもったいないことです。
授業や自習での成果を出せる機会を、自然と逃してしまうことになるからです。
次に完璧主義な人ですが、
これは、英文法にこだわりを持ちすぎる人のことを指しています。
「なんで完璧主義じゃだめなの?」
と意外に思った人もいるかもしれません。
しかし、英語学習、とくにスピーキングにおいて完璧主義は学習スピードを確実に低下させてしまいます。
完璧主義な人は、英語を数学のように覚えようとします。
文法を数学の方程式のように捉え、細かいところに気が行き過ぎてしまうのです。
細部にこだわりすぎるので、英語を話す時にも考え過ぎてしまい、中々言葉がでてこなくなるのです。
これでは、せっかく生きた英語を学ぶフィリピン留学の機会を棒に振って失敗に終わってしまいます。
予防方法
シャイな性格を簡単に直すのは難しいと思います。
しかし、授業中においては少しわがままになってでも、勇気を振り絞って自分の要望をどんどん伝えていきましょう!
日本と違いフィリピンでは、「言葉を言わずとも空気を読んで察してくれる」ということはほとんどありません。
言わなきゃ伝わらない
これを意識しましょう。
授業外で英語を使う機会を増やすための少し変わった方法としては、
1日に1人は新しい人(日本人以外)に話しかけてみる
などの自分ルールを作るのも効果的です。
私も留学していた当初は、英語を他の日本人の前で話すのが恥ずかしく思っていましたが、自分ルールにより克服できました。
私が勤める語学学校の生徒さんにも自分ルールを提案しており、それによって知らない人と英語を話すことに抵抗がなくなった方も何人もいらっしゃいます。
英語の勉強としてだけではなく、新しい文化を知ったり、毎日がより刺激的になるのでオススメです。
完璧主義な人は、
木を見るのではなく森を見る、ということを意識しましょう!
たとえば、
「全然大丈夫」という日本語が、正しい日本語かどうかかをはっきり答えられる日本人はほとんどいないと思います。
英語はとくに世界中で話されている言語なので、厳密なルールが日本語よりもさらに曖昧です。
実際、「ネイティブよりも日本人の方が英文法のミスに厳しい!」
と、ネイティブが笑い話にすることもあるくらいです。
実際に私が今まで見てきた生徒さんでも、文法などを気にしすぎずにありのままの自分でどんどん話す人は友達もできやすいですし、伝わるスピーキングの上達も速いです。
一方で、文法のルールにこだわりを持ちすぎて、文法の項目一つずつを論理的に理解しようとしすぎる人は、中々スピーキング初心者から抜け出すことができません。
英語の言語というあり方に必要以上に疑問を持たずに、もっと大切な「話すこと」「伝えること」に意識を向けてフィリピン留学を過ごすと失敗せずにすみます!
2. フィリピン留学での学校選びにおける失敗
英語学習に次いで多いのが、語学学校選びの失敗です。
こちらも3つの種類に分けて説明します。
語学学校の校風
スパルタな学校で厳しくひたすら勉強する留学をしたいのか、
比較的自由な環境で縛られずに色々なことをチャレンジする留学にしたいのか、
は人によって異なります。
フィリピン留学をする目的や、あなたの性格によってもどのような学校が良いかは異なるので、自分に合わない学校に申し込んでしまうとミスマッチが起きます。
そのような学校では、校風や環境が合わずストレスが溜まり、失敗につながるのです。
予防方法
① 自分の性格(過去にモチベーションが上がったときはどんな環境にいた時か)などを思い返し、自分のやる気スイッチがどこにあるかを確かめる。
→「部活動で頑張れたときは、厳しく指導されたときだったか、自由にさせてもらったときだったか」など過去の自分の経験をさかのぼり、得意な成長パターンを見つけ出す。
② 自分の留学目的をあらためて問い直し、その目的にとって最適な学習環境(授業・自習スタイル、課外アクティビティなど)がそろった学校か、という点を確かめる。
→もしあながた英語初心者だけど、のびのびとした自由な留学スタイルを選びたいなら、「英語初心者向けのカリキュラムがあるか」「校風は自由か」という観点から口コミサイトを見たり、直接その学校やエージェントに問い合わせることがオススメです。
学校ごとの校風にマッチした生徒が集まってくるので、校風を見極めるのは意外にも重要です。
自分に合った校風かをしっかりと事前に確認し、校風のミスマッチにおける失敗を回避しましょう!
留学期間
留学期間を決める三要素はほとんどの場合、次の3つです。
・留学の目標
・使えるお金
・日本での予定(学校や仕事)
使えるお金と日本での予定によって留学期間が左右されて、1〜2ヶ月間、もしくは1ヶ月間未満の期間しか留学できない方も多いと思います。
しかし短期留学の場合であっても、「理想でしかない留学目標」を持ったままフィリピン留学に挑んでしまう人がいます。
たとえば、
3週間しか留学期間がないのに、「フィリピン留学中にネイティブみたいに話せるようになる!」という目標を設定しても、確実に失敗に終わります。
自分の留学期間によって伸ばせる英語力、というのを理解していなかったために起こりうる失敗パターンです。
予防方法
目標とは別の要素(使えるお金や日本での予定)に左右されて、留学期間が決まってしまう場合、その期間に応じて留学中の目標も修正するようにしましょう!
また、留学前の英語力やフィリピン留学中にどれだけ頑張るか、
にもよりますが1ヶ月ごとの英語力の変化イメージを参考までに載せておきます。
月別英語力の推移
1ヶ月:
シンプルで短い質問文などは聞き取れるようになります。
また、時間はかかりますが、簡単な単語を使った質問なら自分から聞けるようになります。
2ヶ月:
日常会話において、徐々にフレーズでの返答や少し難しい質問もできるようになります。
また、質問されてから返答するまでの時間や、質問を聞き返すまでの時間が少し早くなります。
3ヶ月:
会話のテンポを壊さずに複雑な意見も言えたり、会話のラリーを2〜3時間程することも苦ではなくなります。
日本語を話すときに比べると、当然スピードはまだ遅いですが、
この段階に来ると「もしかして私ちょっと英語を話せてきてるかも!?」という風に感じる方もいます。
4ヶ月:
日常会話やディスカッションにもある程度自信がつき、堂々と発言できるようになります。 ただ、日本人1人でネイティブやフィリピン人複数人の中に混じり、本格的かつ難しいトピックでディスカッションをするとなると、まだまだです。
それには、基本的に5ヶ月〜6ヶ月は必要になります。
*大学受験などで英語の基礎はある程度できているが、スピーキングに関してはほとんどしたことがない、という方の英語力の推移を目安としています。
まとめると、一般的には4ヶ月ほどで、「日常英会話ができている」と実感する方が多いです。
失敗しないための目標設定の 目安として、ご参考にしていただければ嬉しいです。
留学時期
社会人の方でしたら、「大学生ばかりの時期は避けたい」と思う方も多いと思います。
時期を気にせず留学したことによって、大学生の夏休みや春休みと重なってしまい、勉強に集中できる環境ではなかった。
という話も、学校によっては聞くことがあります。
予防方法
大学生の夏休みである(8〜9月)と春休み(2〜3月)は、避けて留学時期を設定しましょう!
また、その時期と重なるとしても、勉強意欲の高い学生が集まる語学学校を選ぶのも一つの手です。
3. フィリピン現地生活での失敗
最後は現地での生活についての失敗です。
慣れない環境での生活によって、思いもよらないことが起こるのがフィリピン留学です。
こちらも3つの失敗パターンに分けて見ていきます。
学校の共同生活
フィリピン留学はほとんどの場合、他の生徒との共同生活です。
一人部屋やホテルの部屋が用意されている学校もありますが、値段が他より高く、長期の方は共同部屋を選ぶことが多いと思います。
基本的にはルームメイトと仲良くなり苦楽をともにする「仲間」になることがほとんどですが、生活習慣がちがいすぎてストレスを感じるという人も中にはいます。
生活でのストレスが溜まっていくと勉強へも支障をきたし、留学全体を失敗に陥らせてしまうこともありえるのです。
予防方法
まず、自分がどれだけ他の人との共同生活に慣れているのか、
自分とちがう生活習慣をどれだけ許容できるか、
ということをよく考えた上で共同部屋を選びましょう。
また学校スタッフに、
「追加料金を払えば、途中で一人部屋に移ることも可能ですか?」
と留学前から聞いておくことをオススメします!
学校にもよりますが、基本的には空きがあれば移動できる場合がほとんどです。
フィリピンの衛生面
はっきり言って、フィリピンの生活は日本ほど快適ではありません。
語学学校のキャンパスや宿舎の生活環境は、できるだけ日本人のスタンダードに近づけようと試みていますが、「日本と完全に同じクオリティ」というわけではありません。
シャワーなどの水回りが汚かったり、
トイレに紙が流せなかったり、
虫が多かったり、
日本の生活では考えられないこともよくあります。
滞在が長くなるにつれ次第に慣れてくることがほとんどですが、そういった衛生面の問題に耐えることができず途中でギブアップしてしまう方も中にはいます(社会人女性に多い)。
せっかく挑戦した留学を途中でやめてしまうのは、最大の失敗とも言えます。
予防方法
ご自身の環境適応能力を、事前に見極めてみてください。
「日本の田舎などに行っても、最初はびっくりするけど知らない間に慣れている!」
という人でしたら大丈夫です。
しかし根っからの潔癖症などの人は、慣れることができない可能性もあります。
そのため、すごく心配な方はまず短期で申し込みをして、その後現地で延長するという方法をオススメします!
そうすることで、途中でギブアップしてお金を無駄にする、というリスクを小さくできます。
フィリピンの食事
基本的にフィリピン留学では、学校が3食提供してくれる場合がほとんどです。
なので、学校の食事が合わないとなかなかツライです。
学校によっては食事がフィリピン料理だったり、韓国料理だったりすので、口に合わなかったと言う人もよくいます。
深刻な問題になることはほとんどありませんが、
もし体調に支障をきたすレベルだと、英語学習のパフォーマンスも下がり、留学全体の失敗にもつながるので注意が必要です。
予防方法
留学予定の語学学校では、どのような食事がでるのかを事前にしっかりと確認しておく必要があります。
写真を見せてもらうと、よりイメージがわきやすいと思います。
また、日本から味噌汁やお茶漬けなどを持って行き、日本食をたまに味わえるようにしておくのもよいです。
日本食や洋食も含めてフィリピンでも美味しい外食はありますが、普段から気軽に日本食を食べられる状態であればより安心です。
まとめ
いかがでしたか?
期待してたのとは違うフィリピン留学になってしまうのには、主に3つの種類の失敗があり、それぞれの失敗パターンと予防方法を解説しました。
以下、各項目のひとことまとめです。
①英語学習での失敗
フィリピン留学前の英語学習
・基礎文法や単語ができないまま留学すると、留学中の勉強が非効率になり、結局喋れないまま帰国しちゃう。
→留学前から、文法と単語を毎日30分だけでも勉強して、フィリピン留学中はアウトプットに集中しましょう!
フィリピン留学中の英語学習
・極端にシャイな人な人は、授業内外で自分の要望が伝えられず満足度が低くなってしまう。
→先生には自分の要望をしっかり伝えよう!自分ルールをつくり、授業外でも英語を話す機会を見つけよう!
・完璧主義の人は要注意!英文法の沼にはまってしまうかも。
→英語という言語をそのまま受け入れて、「話すこと」「伝えること」にもっと集中しよう!
②語学学校選びの失敗
スパルタなどの校風
・今回フィリピン留学をする目的や、あなたの性格によっても異なるので、自分にあわない学校に申し込んでしまうとミスマッチが起きてしまう。
→自分自身の留学目的と自分の性格、やる気が出る状況などを思い返し、自分と相性がよい学校を選びましょう!
留学期間
・自分の留学期間では不可能な「高すぎる目標」を設定してしまう。
→自分の留学期間に適した目標を設定して、やる気をキープしましょう!
*「日常英会話ができる」ようになるには大体4ヶ月ほど
留学時期
・大学生が多い時期で、集中して勉強できない可能性がある。
→大学生の夏休みである(8〜9月)と春休み(2〜3月)は、避けて留学時期を設定しましょう!
③現地生活での失敗
学校の共同生活
他の人との共同生活でストレスがたまって、勉強に支障がでてしまう。
→自分自身の許容度合いを認識した上で共同部屋を選ぶ。また、途中での部屋移動が可能かを語学学校にも事前に聞きましょう!
フィリピンの衛生面
・フィリピンの衛生面の環境に耐えられず、途中でギブアップしてしまう。
→すごく心配な方はまず短期で申し込みをして、その後現地で延長しましょう!
フィリピンの食事
・食事が口に合わず、英語学習のパフォーマンスが下がるってしまう。
→通う予定の学校の食事を事前に写真付きチェックする。また、味噌汁やお茶漬けを日本から持って行きましょう!
長くなりましたが、以上となります。
これらの点を踏まえて、今後フィリピン留学で失敗する人が0になり、皆さんが満足した経験をゲットできることを願っています。