皆さん、こんにちは。そして、初めまして。
現在PALETTEでインターンしている京都大学2年の速水です。
といっても、この記事が出るころには日本に帰っているでしょう。単位のために。笑
僕は、PALETTEに計10週間滞在していました。
最初の5週間はPALETTE SCHOOLでの語学留学。
卒業後にPALETTEのインターンとしての5週間を過ごしました。
長かったフィリピン生活。
帰国が近づくにつれて、フィリピンに来た当初のことが思い出され感慨に浸っています。
フィリピン留学の洗礼
正直に言います。
フィリピン留学に来る前、僕は調子に乗っていました。
英語の復習をしようなんて、これっぽっちも思いませんでした。初海外にも関わらず。
「受験英語めちゃくちゃできたし、なんだかんだ英語喋れるやろ」と。
僕、センター試験は192/200, 京大の二次試験では120/150と高得点だったものですから。
ですが、実際にフィリピンに来てみて、僕は自分自身の甘さを痛感させられました。
英語が出てこん!
頭フル回転させなあかんからめちゃ疲れる!!!
会話がおもんない!!!!!
「十分知識はあるはずやのになぁ、他に英会話における重要な力があんのかなぁ」
留学当初は、会話疲れで精神的に参っていました…。
そんなとき、僕は信じられない光景を目にしてしまったんです。
高校英語の知識すらほとんどない生徒Aさんが、めちゃくちゃ楽しそうに外国人と会話しているのを。
そして、僕はふと思ったんです。
「会話するのに受験英語とか、学校英語って必要なかったんちゃう???」
そんな僕の経験から、今回の記事は「受験英語と英会話」について書こうと思います!!!
もし海外に行きたいけど学校英語や受験英語にトラウマがあるからためらっているって人、そして僕みたいに「学校英語とか受験英語めちゃくちゃできたし英会話なんか今更やらんくてもできるやろ」って思っている人がいらっしゃればぜひこの記事を読み進めていただきたいです!
ブロークンイングリッシュのメリット
まずは、僕が「受験英語いらなくね?」って、疑問を抱くきっかけとなったAさんの会話とかつての自分の会話を比較してみようと思います。
Aさんの会話例
外国人 「What did you do last weekend?」(なぁなぁ、お前、週末何してたん?)
A さん 「サタデー ショッピング サンデージャストスリープ」(土曜日は買い物行ってー、日曜はずっと寝てたなぁ)
外国人 「oh were you tired?」(まじかよー。めっちゃ疲れとったん?)
Aさん 「ノー バット ジャスト ウォントゥスリープ」(ちゃうちゃう、ただ寝てただけやん)
外国人 「Haha, you are really lazy.」(えー、お前めっちゃダルがりやん。ワロス。)
Aさん 「アイムノットレイジーバットジャストライクスリープ」(ちゃうー言うねん。寝るん好きなんだけやってー)
外国人 「Hahahahaha」(お前、ホンマにおもろいなぁ)
僕の会話例
外国人 「What did you do last weekend?」(ところで、お前は何しとったん?週末)
僕 「I went on a hike and went to a cave with some interns. 」(僕は他のインターン達と一緒にハイキングに出かけ、そして洞窟に行きました。)
外国人 「How was it?」(ふーん、どやったー?)
僕 「…(山から見る景色ってなんて言うんやったっけなぁ、あ、view from the topや!)The view from the top was…nice and…(洞窟の中歩いているとき冒険している感じしてよかったなぁ…あ、as if使えるなぁ) when I was walking in the cave,.. I … felt as if …(あ、as if使うときって確か仮定法やから時制に注意せな)…I had… had an adventure.」
外国人 「…oh it`s nice」(そっか、よかったな。(こいつ何言うとんねん、全然おもんな!))
Aさんの英語
文法むちゃくちゃじゃないですか?
僕の英語
「…」が多すぎじゃないですか?
Aさんの会話
テンポが良くて、会話っぽくて、楽しそうじゃないですか?
僕の会話
テンポ遅くて、会話になってなくて、つまらなさそうじゃないですか?
単に、英作文作って読み上げているみたいな感じなんですよね。ロボットかよ。
そんなAさんの会話を聞いていると、「僕もテンポよく会話して楽しみたい!」と思いました。
外国人と話せるようになることが英会話を勉強する大きな目的だと思うんです。
でも、せっかくなら意思疎通するだけじゃなくて、テンポよく会話を楽しむレベルまで行きたいですよね?
「いやいやいや、そりゃテンポよく会話を楽しみたいけど言葉が出てこんのやから無理やんか」
…確かに。
でも、受験英語とはいえ英語に触れている時間は比較的多い自分が苦労していたのに、なぜ英語初心者にも関わらず彼はテンポよく話すことができていたのでしょうか。
それは彼が行っていたやり方にあります。
「ゴリ押しブロークンイングリッシュ
彼は文法上の誤りを恐れることなく、一瞬で伝えたいことの「必要最低限」だけが伝わるように英語を組み立て、表現するのに難しい些末な内容は無視していました。
そのおかげで、めちゃくちゃテンポがいい会話ができていたんですよね。
受験英語のデメリット
僕みたいな受験勉強でがっつり英語を勉強してきた人って、わりと英語に慎重になりがちで会話のノリよりも文法上の正しさを優先してしまいがちな気がします。(主観ですが)
学校での英語の授業や受験勉強のころを振り返ってみてください。
アウトプットと言えば英作文が中心だったと思いますが、それにおいてスピードは必要だったでしょうか。
おそらく元の日本語の文を分析して英語に訳すときの全体の構成を考えて、それに即して一つ一つ日本語を英語にしていき、文をつくりあげた後も不十分なところを消して書いてと修正していくという作業をする時間はあったと思います。
つまり、テンポを意識する必要がないわけですね。
こういった習い方で英会話を体験してこなかった人たちは「文法的に正しく言うこと」だけに集中してしまい、会話、意思疎通すること自体への意識が薄れがちなんです。(繰り返し言いますが、あくまで主観です)
「いやでも会話を楽しむ以前に正しい文を話すことが重要やろ」と思われる方もいるでしょう。
確かに正しい文で会話できることが望ましいですけど、会話の場でじっくり考え込んで正しい文を話すより、会話を楽しみながら会話で間違ったところをメモして修正していくやり方の方がよくないですか?
そのやり方の方が身につけにくい会話の瞬発力とか会話のノリを早くつかむことができますし。
実際、Aさんは会話の中でいろんな表現を身につけて、
最終的にはブロークンイングリッシュではなく、簡単ながらも自然な英語を話すことができていました。
一方で当時の僕は、本などで身につけた会話においてやや不自然な表現の癖がついてしまっていました。でも彼のやり方を取り入れて「文法的正しさ」よりも「テンポ」を意識して会話してみると、慣れてきたら自分自身会話への抵抗がなくなり、会話表現に慣れることができました。
そう考えると、
・間違いを恐れず積極的に話しかけるメンタル
・最低限の単語と文法
さえあれば、
受験英語や学校英語など知識ってほとんど必要ない
ように思えるんですよね。英会話においては。
むしろ、半端に知っているからこそ、英会話の学習の邪魔にもなりうる。
もちろん単語などは受験勉強していて、役に立ったなぁとは思いますけど。
まとめ
とまぁ長々と言ってきましたが、私が今回の記事で言いたいことを要約すると
「英会話学習において受験勉強などで知った知識よりも間違いを恐れないメンタルの方が重要説」
です。
幾度となくテストで×をつけられて「間違い」がトラウマ化している我々受験英語脳には「間違いを恐れない」というのは少しハードルが高いかもしれません。
「間違いは恥ずかしい、笑われる」とかそんな心配が常につきまといます。
ですが、フィリピン人はめちゃくちゃフレンドリーで初対面の人にも親切にしてくれます。
馴れ馴れしすぎるくらいにフレンドリーでオープンです。
そして、彼ら自身もネイティブではなく、努力して英語をマスターした人たちで、英語学習の苦労を身をもって知っています。
間違いやすいところも熟知していて、こちらの言いたいことを上手に拾ってくれます。
そんな人たちに対してなら会話への恐怖が少なく、自分から間違いを恐れず積極的に話すことへのハードルは低いと僕は思っています!
間違いを恐れない英語を習得する機会として、フィリピン留学はありかもしれません